アドオン/プラグイン

Kzライブラリの概要

 Kzライブラリとは家屋のモデリングを簡単に行うことを目的として『Sketchup』のPlug-inのライブラリ集として開発されました。その後、『Blender』版がアドオンライブラリとして追加されました。主に昭和のノスタルジックな日本家屋のイメージをメインターゲットとしておりますが、建築系モデリングの支援ツールとしても活用が期待されます。このライブラリを使用することにより、初心者の方でも手軽に3Dモデリングを楽しむことが出来るようになります。

ご利用について

  • どなたでも、対価なくご利用になれます。
  • 改変使用も自由におこなってかまいませんが、引用先として当サイトへのリンクを貼っていただくようお願いします。
  • 直接的な商用利用はお断りします。直接的なというのはPlug-inおよびアドオンそのものに関する利用のことで、これらのサービスを利用して作り出した作品には及ばないと考えていただいて結構です。
  • ライブラリ内で利用しているPlug-inおよびアドオンは、その利用規定に従って下さい。

『Kzライブラリ』ダウンロード(ここから出来ます)

  • 【SketchUp版】KzライブラリVer 1.11.16(Make2017,Pro2022評価版動作確認済)
  • 【SketchUp版】KzパーツVer 0.00.00
  • 【Blender版】 KzライブラリVer1.3.2(Blender4.0対応)
  • 【Blender版】 KzパーツVer0.0.0

上記リンクをクリックし、適当なフォルダに保存して下さい。KzパーツはKzライブラリを作成するモデリング過程で作ったパーツですが、併せて公開することにしました(おまけ)。

『G.Sketcher』ダウンロード(ここから出来ます)

GuideSketcher Ver 0.0.7 alpha

上記リンクをクリックし、適当なフォルダに保存して下さい。

Kzライブラリーリスト

こちらからライブラリ・リストをご覧いただけます。

ライブラリ誕生のいきさつ

ジオラマとの出会い

 管理人は子供の頃、ラジコン飛行機や鉄道模型などに憧れをもったものでした。しかし、種々の事情でそのことを実現することは出来ませんでした。さてあるときネットサーフィンを行っていると、昭和の風景を再現したジオラマを目にすることになりました。そのリアルでノスタルジーにあふれる情景には衝撃的な感動を覚えました。そうして、長い間忘れていた夢を思い出したのです。当然、このようなものが自分にも出来ないものだろうかと考えました。

 そうは思ったのですが、残念ながら、どうもやはり今の自分には無理ではないかと思い直したのです。ひとつには、自分がけっして器用ではない(笑い!)ということが大きな理由でしたが、もうひとつ、いくら興味を惹かれたといっても、果たしてそこまでの根気を今の自分が持ち合わせているのか疑問でした(昔から3日坊主のところがありました)。それと現実的にそこまでの時間をさくことは難しいということも考えました。

3Dモデリングに対する期待

 しかしそこで、また別の考えが湧き上がってきました。自分はPCの扱いが得意な方です。バーチャルな世界での情景作成、つまり3Dモデリングなら、比較的簡単に行えるかもしれない。それに、PC上で行うために失敗を恐れる必要はなくなります。何のリスク無しに修正・編集はもちろん作り直しさえいくらで行うことが出来るようになるでしょう。

 というわけで、3Dモデリングにチャレンジすることにしたわけです。ただしそこにはひとつの条件がありました。それは趣味で楽しむつもりですから高価なソフトを導入する訳にはいかないということでした。業務で使用するような本格的な3Dモデリングソフトは一般的に非常に高価なものです。でも良い時代になりましたね、フリーでも使える3Dモンデリングソフトは存在します。

『Blender』にチャレンジ

 そうしてたどり着いたソフトが『Blender』でした。ご存知の方も多いと思いますが、プロでも使うことがあると言われるほど高機能なモデリングソフトです

 しかし使ってみたところ、高機能過ぎて初心者がちょっとモデリングを楽しんでみたいというようなソフトではないという印象を受けました。確かに、使いこなせはどんなモデリングでも可能なソフトだとは思います。出来上がるモデルの質も高いのでしょうが、あまりにも作業コスト(つまり作業時間のこと)が高くつき、本来の自分の目指していたものからはかけ離れてしまうと考え諦めた次第です。でも今でも思うことは、曲面の多いモデルや人物、あるいは動くキャラクタなどの作成では(フリーならば)やはり一択ではないかと思います

『SketchUp』との出会い

 そのような訳で、一度は諦めたモデリングでいたが、その後SketchUp(2017Make)に出会うわけです。これが、とても使いやすく(特にユーザーインターフェースがシンプルで操作感が素直)、実に容易にモデリングを行うことが出来ました。もうひとつ、建築系のモデリングソフトということで自分が作りたかった情景(家屋作成)に適しているということもアドバンテージになりました。

 機能としてはシンプルで決して高機能とは(フリー版)言い難いかもしれませんがそれを補うPlug-in(機能拡張ツール)が公開されています。フリーで公開されているPlug-inも多く、SketchUpをより使いやすくしています。Plug-inを使っているうちに、知ったことがあります。仕様が公開されていて、どうやら誰でも比較的簡単につくれるらしいということでした。

Plug-inに対する期待

 そうしていくつかモデリングにチャレンジするうちに気がついたことがあります。つまり家屋作成には、似たようなパーツを使っていることが多いことです。Plug-inを利用すれば自分の思い描いているようなモデリングをもっと楽に行うことが出来るのではないかと思いました。例えば昭和の家屋でよく使われるものに雨樋があります。これを一から作るのは結構大変なことで、これを何回かやっていると自分の作りたいものは雨樋ではなくて家屋なんだと言いたくなってしまいます。

 幸い自分は趣味のプログラマーでもあります。プログラムの基本的なことは理解しているつもりです。Rubyは使ったことのない言語でしたが見よう見真似で作ってみたところ、イメージ通りに動いてくれたことに感動しました。その時、自分の求めていたモデリング環境は『SketchUp』+『Plug-in集』だと確信しました。

伝統文化に触れる喜び

 私は実のところ建築にはまったくのズブの素人です。でも、Plug-inを作る過程でいわゆる軸組み工法と呼ばれる伝統的な木造建築というものを知ったり瓦のことを調べたり、あるいは物干し台を調べたりするうちに、日本人が伝統的に伝えてきた文化の一端に触れることが出来たのはとても幸せな経験だったと思います(現在はツーバイフォー工法が主流のようですね)。

 本来自分のために作成したPlug-inですが、もう少し整備してもっと多くの人に使ってもらえないかと思うようになりました。そうして『Kzライブラリ』という形で公開することにしました。ぜひ多くの方に3Dモデリングの楽しさを知っていただいき、その魅力を共有したいと思っています。